企業向けコラム

【企業向け情報】韓国人の採用、そのメリットとデメリット

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韓国人を採用する際の注意点とは

少子高齢化に伴う人口減少が加速化する日本では、働く世代がどんどん減って、人手不足が社会問題になっています。
こうした状況を補うと期待されているのが外国人人材です。
身近な隣の国、韓国人人材も、日本で働く人が増えています。

韓国人を採用する企業が増えている現実

国内旅行と変わらない時間で訪問できる韓国は、一番身近な外国です。
政治的な関係はネガティブな話題が取り上げられがちですが、民間レベルでは文化の交流が盛んで、“韓流ファン”の日本人はたくさんいます。
日本に来る韓国人も多く、2019年6月のデータで16万5790人が中長期在留しています。

働くことができる在留資格を持っている人も多く、就業ビザである「専門的・技術的分野の在留資格」のうちの「技術・人文知識・国際業務」を取得している人が2万7362人います。

また、留学生も多く、1万8264人います。
このうちの何割かの人はアルバイトできる「資格外活動」の資格を取って制限時間内で働いています。

法務省:2019年6月現在における在留外国人数について(速報値)

韓国の就職事情

日本で働く韓国人が増えているのには、韓国の経済的な事情も大きく影響しています。
2007年に表面化し、世界的に金融危機に陥って以降、長期的に低迷が続いていて、求人も少ない状況です。
2017年のデータになりますが、韓国の求人倍数は0.59ほど。
つまり、59の就職口に対して100人の就職希望者が押し寄せるという状況になっているのです。
また、全体の失業率は2018年のデータで3.8%となっています。
加えて、労働市場の改革もなかなか進んでいません。
雇用環境は、2010年代前半と比べてもあまり改善されていないのです。

29歳までの若者の失業率が1割弱

韓国の労働市場は、さらに労働需要のミスマッチも重なり、若者の失業率は全体と比べてさらに高く青年失業率(15~29歳)は9.5%ととなっています。

また、日本では、大企業が安定しているのは当然ですが、中小企業でも業績や雇用の条件などについての安定度が高いケースは多いものです。
中小企業でも働いていれば、生活に困るようなことはありません。
ところが韓国は、公務員や大企業と中小企業の労働条件の格差が激しいことが特徴です。
専門学校が日本ほど多くないこともあって、大学への進学率が高く、受験戦争を勝ち抜くモチベーションも大企業への就職を望めばこそとなっています。
そうは言っても、公務員や大企業に勤められるのはわずかです。
中小企業では、生活すること自体が苦しい状況で、就職に失敗したことで自殺する若者もたくさんいます。

こうした実情から就職浪人やフリーターといった定職を持たない人も多く、これらの人を含めると実質的な失業率は2割を超えると考えられています。

日本で働く韓国人の若者たち

若者の雇用事情がなかなか改善できない韓国では、若者を中心にした官民挙げての海外就職支援政策も行われています。
これは政権が変わっても維持されている方針で、名称やプロジェクトの内容に若干の変更はあっても国内の優秀な人材の海外進出を支援するアウトバウンド事業として推進されています。

韓国アウトバウンド事業の中心K-Move

韓国の官民が協力して若年層の海外進出を支援するために2013年以来推進されている事業が「K-Move」です
これは、これまで各部処でバラバラに推進されていた海外進出のプログラムを総合したものです。
求人企業を発掘したり、求人ニーズに沿った人材を育成したりするほか、海外の就職先に関する総合情報網を構築し、関係部処と関連機関の連携強化、さらには海外進出へのチャレンジ精神の拡散を目指して進められています。
この事業を通して、日本で働く韓国人の若者が増えているのです。

K-Moveの事業「K-Moveスクール」とは

K-Moveスクールは、求人内容に合わせた研修を行って職務能力と語学力を向上させる機会を提供するものです。
短期過程は、3~6カ月未満で1人あたり最大580万ウォン(1ウォン=約0.09円)を支援、長期過程は6~12カ月で1人あたり最大800万ウォンが支援されます。

K-Moveの事業「K-Moveセンター」とは

海外の現地において質の良い就職先を発掘するほか、就職や起業の現場を支援し、コンサルティングを行ったり、ヘルプデスクとしてサポートするなど、最前線の役割を担っています。
現在、世界各国に16カ所のセンターがあり、現地の民間就職あっせん機関を通して就職先を発掘するほか、就職や起業に関するさまざまな活動を行っています。

韓国の現状と日本で働くのに向く理由

政府が率先して若者が海外で働くことを後押しする韓国と、少子高齢化で人手不足の日本。
これほど要求がマッチしている組み合わせはありません。
しかも、仕事のスキルや語学力のサポートまで行っているのですから、有望な人材を採用できる期待値は高まります。

語学教育に熱心な韓国人

現在の韓国は、受験戦争を勝ち抜くために子どもの頃からかなり勉強をしています。
語学教育にも熱心で小学生から英語が必須となっています。
また、高校や大学の第二外国語では日本語を選択できる学校もあり、勉強する機会は少なくないようです。
しかも、韓国語の構造は日本語ととても似ているので、他の言語を母語とする人より、日本語を理解しやすいようです。
まったく日本語を話せない場合でも、韓国人の勉強熱心さなら他の国の人より早く日本語を習得することが期待できます。

日本の事情に理解が深い韓国人

外国人を採用する際、一番の問題は日本の文化に馴染めるかどうかです。働く環境などもまったく違いますし、年功序列といった、異国の文化で育った人にはなかなか理解できない制度も根強く残っています。
立地の近さは文化の近さに通じるものもあり、韓国人人材は、日本の文化に対する理解度も高いと言われています。

年功序列の給料体系を理解

多くの国で仕事は自分の能力を売るものという考え方であるため、報酬が高ければ高いほど評価されていると感じます。
給料が高い企業へどんどん転職していくわけです。

しかし日本では、新卒の人材を長い目で見ながら育てる人材教育を行い、ステップを踏みながら在籍年数を重ねることで給与が上がっていく制度がいまだに残っている企業も多いものです。
長く務めることでキャリアもアップし、給料も上がって、のちのち安定した生活が築けるようになります。
このあたりが理解できずにせっかく採用した外国人がすぐに辞めてしまうという悩みを抱える企業も多いものです。

韓国人人材は、こうした日本的な文化的面にも理解を示します。

日本の働き方を否定しない就業態度

残業したり、有給休暇の取得をするとき他の人にさりげなく気遣ったり、空気を読むようなところがある日本人の働き方についても批判的な態度を取ることが少ないのが韓国人人材です。
文化を受け入れながら働いてくれます。

韓国人を採用するメリットとデメリット

あらためて韓国人を採用するメリットとデメリットを確認してみましょう。

韓国人を採用するメリット

官民挙げて若者の海外での就職をサポートしているので、スキルや語学が現段階で不十分でも、研修を受けてスキルアップし、予防通りの人材を採用することができる可能性が高いです。

また、語学に対する感度が高いので日本語の習得も他言語を母語とする人より早く習得できます。
年功序列や日本人に多い働き方についても理解して受け入れてくれるので、トラブルの可能性は低くなります。

韓国人を採用するデメリット

韓国で有名大学を卒業し、大手企業に就職した場合、大卒の初任給は214.3万ウォンです。
日本の大卒初任給の平均をウォンに換算すると197.4万ウォンとなります。
ただそのまま韓国にいた場合、大卒でも高卒扱いで働くことも多いこともあり、高卒の初任給が138.7万ウォンとぐっと低い扱いになることに比べれば、高い給与となります。
こうした状況に納得がいかない場合、せっかく採用しても転職してしまうなど、デメリットが発生する可能性があります。

日本には中小企業でも雇用形態が安定している企業が多いので、そういったところに魅力を感じてもらえるよう、きちんと話して納得したうえで採用できるとこういったことは避けられるはずです。

韓国人の採用を成功させるには

国内では働くところが足りない韓国の若者たちと、人手不足の日本は、お互いに補完し合う関係です。
しかも韓国の若者たちは、小さいころから受験戦争を戦い抜いてきて、勉強熱心。
官民を挙げた海外での就職支援で、仕事のスキルや語学力が足りない場合もサポートしています。

また、日本の文化に対する理解も深いので、働く際にもトラブルを起こす可能性は低いもの。
採用を決める際にきちんと納得できれば、将来の企業の担い手としても期待できます。

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私たちは、人材ソリューションのプロフェッショナルです。

少子高齢化による人口減少が加速する日本では、労働力人口が減少し、優秀な人材の採用が難しくなっています。
そこで注目されているのがベトナム人をはじめとするグローバル人材。
高度な専門教育を受けた人材は、決して日本人に引けを取りません。

実際に当社では、2017年より外国人人材の採用を開始。
2020年8月現在は「技術」ビザで設計業務やITエンジニア、「人文・知識」ビザで通訳事務の社員が活躍しています。
彼らの仕事ぶりと日本社会の現状を合わせ見ることで私たちは、「外国人労働者の可能性」を見出し、
令和元年、外国人人材と企業の架け橋となるプロジェクト『エンジョブ』を始動しました。

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