企業向けコラム

【企業向け】カンボジア人を採用するときに知っておきたいメリットとリスク

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カンボジア人の採用で気を付けたいこと

昨今、人手不足が原因で倒産する企業が増える日本。
特に次世代を託すべき若手の採用に苦労している企業が目立っています。
こうした日本の現状を救うと期待されているのが、外国人人材です。
東南アジアのインドシナ半島に位置するカンボジアの人々も採用候補に名乗りを上げ始めています。

カンボジア人の採用で人手不足をカバー

日本に在留する外国人は、年々増えています。
特に増加が目立つのは、東南アジア諸国の人たち。
カンボジアもそうした国の一つです。

実際、どのくらいのカンボジア人が日本にいるかというと、2019年6月現在で1万5163人ほど。
働ける在留資格を持つ人も多く、いわゆる就業ビザの取得者は288人、高度専門職は5人、技能実習は各資格合わせて7861人となっています。

カンボジアのお隣の国・ベトナム人在留者と比べると少ない印象ですが、カンボジア人も2018年から2019年にかけては1割増しで増えているので、働くことを希望して来日する人はこれからもどんどん増えていくことが予想されます。

カンボジア人を理解するための知識アレコレ

日本で暮らすカンボジア人が増えれば、働く在留資格を持つ人もどんどん増えていきます。
国についての情報や文化を理解しておくと、いざ採用するときに役立つはずです。
まずは基礎的な知識を確認しておきましょう。

カンボジアまで日本からは約4000km

カンボジアがあるのは、日本から約4000kmほど離れた東南アジアのインドシナ半島。
熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して高温多湿で、雨季と乾季に分かれています。
ベトナム、ラオス、タイと国境を接し、南西部はタイランド湾に面しています。

面積は日本の約半分ほどの約18万1000平方キロメートル。
首都は、特別州にあるプノンペン。
近代化が急激に進み、高層ビルが次々と建設されています。
その一方で、古い仏教寺院も残り、フランス領インドシナ時代の雰囲気も漂わせています。

人口は1625万人(2018年IMF)で、90%のカンボジア人(クメール人)と少数民族によって構成されています。
国民の平均年齢は24歳と若く、今後の発展に期待を抱かせます。

公用語はクメール語で約96%の人が使用していますが、少数民族言語やベトナム語も使われています。
多くの人が信仰を持ち、約97%が仏教徒、一部イスラム教やキリスト教を信仰している人もいます。

アンコール遺跡群で有名な歴史ある国

カンボジアの有名な観光地といえば、「アンコール遺跡群」です。
シュムリアップという都市にあるアンコールワットとアンコールトムを合わせた遺跡群で、9世紀ごろ始まったアンコール王朝(クメール王朝)が12世紀前半に建設したヒンドゥー教の寺院のこと。
14世紀にクメール王朝がタイのアユタヤ王朝に滅ぼされてから18世紀まで密林の中で誰の目にも触れることなく眠っていたため、現在もその神秘的な姿を保っています。
1992年には、世界文化遺産に登録され、現在はたくさんの観光客が訪れています。

知っておきたいカンボジアの歴史

カンボジアは、アンコール遺跡を築いた王朝による歴史的な黄金期もありますが、その後は数世紀にわたってヨーロッパ諸国の統治下に入って保護領となったり、独立しても近隣と戦争したりと、安定的な政治が行われることはなく、国民は長い間、平和とは縁遠い生活を送ってきました。
第二次大戦後もベトナム戦争に巻き込まれ、政権の奪い合いも起こります。

そのなかで1975年にプノンペンを制圧したのがポル・ポト率いる「クメール・ルージュ」という政党です。
最初は農民の味方だったポル・ポトですが、政権を握ると、純粋な共産主義を目指すという大義名分のもと、自国民の大量虐殺を行うなど、混乱した政治を行ったのです。
特にターゲットとなったのは、知識層の人たちで、教育に携わる人が現在でも不足しているのが現状です。
国民の平均年齢が24歳と極端に若いのも、混乱した政治の影響です。

平和への歩みが始まったのは、1992年に国連による平和維持活動が開始されてから。
停戦・武装解除の監視、選挙の実施、難民帰還の支援、行政の管理等を行う国連カンボジア暫定機構(UNTAC)が設立されたことでスタートしました。

あれからようやく約30年が経とうとしている現在、暗い過去から抜け出し、治安は安定してきています。
それにともなって経済は、特にここ数年、急成長を遂げています。
ただし、経済格差は大きく、その差は教育にも影響を与えています。

カンボジア人の学校事情

カンボジアは、これからの発展が期待される国の一つです。
貧富の差もあり、小学校への就学率も最近になってようやく100%近くに上がってきたところです。

とはいえこうした事情には、歴史的な影響があることは否めません。

小学校への就学率は95%超に

カンボジアの教育制度は、日本と同じ6・3・3制で、最初の9年間が義務教育です。
小学校への就学率がようやく95%を超えたところです。
しかしながら途中で退学する子どもも多く、中学への進学率は50%強、高校は25%ほどに下がってしまいます。
義務教育の授業料は無料ですが、ノートやペンはもちろん、制服や靴、カバンなどは購入する必要があります。
こうした費用が工面できずに学校をやめていくケースが多い状況です。

都会と農村部の差も激しく、就学率は農村部ではさらに下がってしまいます。

格差は激しく大学進学は一部の人のみ

こうした状況ですので、大学まで進学できるのはごく一部の人たちです。
大学まで進む人が少ないのですから、就職は当然学歴がある人が有利です。

大学を卒業した人たちは、起業したり、大手企業に就職したり、広く活躍しています。

カンボジアの就職事情、採用するメリットとデメリット

カンボジアの労働力人口は890万人といわれています。
そのうち、労働契約を締結して働いている人は約200万人ほどです。
500万人以上の人がインフォーマル経済分野で働いているのが実情です。
つまり法的な手続きのもとで結ばれた雇用関係で働いている人は、2割強と、ごくわずかということです。
これでは貧しい人はいつまで経っても貧しいまま。
教育の差がそのまま経済力の差となっています。

カンボジア人の特徴と気質

カンボジアは、熱帯に属する暑い気候と長い間の耐える暮らしの中で、貧しいながらも強く明るく生きるすべを身に着けています。
温和で協調性があり、家族や仲間を大切にします。

しかし、格差社会において形成された見栄やプライドも高く、学歴や所得、身なりなどで相手を判断する傾向があります。
見栄やプライドが逆に出るとコンプレックスが強く表現されることもあります。
人前で注意されることは、恥をかかされたと受け取られることがあるので、仕事上の注意であっても、指摘する際は人がいないところで行う、言い方に気をつけるなどの配慮が必要です。

カンボジア人に避けるべき話題とは

暗い歴史を背負うカンボジア人たちとの会話は、少し配慮が必要です。
内戦時代の話や近代の歴史、政治が絡む話はあまりしないほうが良いようです。
また、インドシナ半島は、地理的な条件から隣国の争いに巻き込まれたりといった歴史もありますので、タイやベトナムへの反発感情もあります。
軽々しく話題にするのは、禁物です。

カンボジア人の仕事に対する意識

仕事は、お金を得るための手段という意識が強いので、同じような仕事なら給与が高い方を選びます。
また、現在勤めている場合でも、給与が高い仕事があればすぐに転職をしようとする傾向があります。

安易な転職への対応策は

カンボジア人を日本で採用する場合、長く務めることでキャリアアップしたり、給与が上がったりする日本のシステムは理解が難しい場合があるので、理解できるようにじっくり話し合いをしておく必要があります。
また、目に見える成果を上げた場合は、それに伴う報酬を与えるなど、わかりやすいシステムを設けると理解が得やすいようです。

目先の給与の高さを選ぶ傾向があるので、意識改革はじっくり行う必要があります。

カンボジア人を採用するときに考えるべきリスク

採用しても、すぐに転職してしまうことがあるのは大きなリスクです。
とはいえこの傾向は、カンボジア人に限らないものといえそうです。
報酬とキャリの関係、長期的な安定性などのバランスを考えことについて、適宜説明して理解してもらう努力は、常に必要といえます。

カンボジア人を採用するときに知っておきたいことまとめ

カンボジアは、東南アジアのインドシナ半島に位置する国。
アンコールワットなど、歴史ある寺院などの遺跡を築いた王朝による豊かな歴史がある一方、近代につながる歴史は暗く現在にも影を落とすほどの影響力を持っています。

それでもここ数年の経済的な成長は目を見張るものがあり、今後の発展に期待が持てます。
高等教育が受けられるのはわずかな人たちに限られていますが、それでも年々就学率などは上がっています。

高等教育を受けた人材は、国内にとどまらず、海外でさらに学んだり、働いたりしている人も増えています。
日本に働きに来る人も増えていて、将来に向けて日本の人手不足を補う戦力となってくれることが期待されています。

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