企業向けコラム

【企業向け】ネパール人を採用するときに知っておきたい基本の情報

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ネパール人の採用での注意点

少子高齢化の影響で労働力人口が減り続けている日本。
後継者がいないことが理由となって、企業が倒産する時代です。
そんな日本の人手不足を補うことを期待されているのが、外国人人材です。
ここでは、ネパールの人たちについて、基本の情報を確認しておきましょう。

ネパール人は企業の戦力となるか?!

日本に在留しているネパール人は、ここ10年で6倍強も増えています。
彼らは、企業の戦力となって、人手不足の日本の救世主となるのでしょうか?

ネパール人が育ったのはどんな国?

在留人数がここ10年で6倍に増えているネパールの人たち。
どんな国で育ち、なぜ日本に来ているのでしょうか?

中国とインドに接するネパール

ネパールがあるのは、アジアの列強国である中国とインドに挟まれた、東西に尾根を連ねるヒマラヤ山脈の南側。
北海道の1.8倍ほどの広さの国ながら、世界最高峰の山々がいくつも存在する標高5000mを超える高地と、亜熱帯の低地が存在しています。

多民族国家でヒンドゥー教徒がもっとも多い国

正式名称は、ネパール連邦民主共和国。
人口は2017年のデータで2930万人ほど。
100以上の民族から成っていて、公用語はネパール語と定められていますが、言語は地域によって異なり、現在も使われている言葉が90以上あると言われています。

信仰する宗教も地域によって異なります。
もっとも多いのがヒンドゥー教で、80.6%の人が信仰しています。
次が仏教徒で10.7%、イスラム教が4.2%、キラント教3.6%、その他0.9%となっています。
2006年に非宗教国を宣言し、さまざまな宗教を受け入れることが確認されているため、アニミズムや祖先信仰なども認められています。

自然と文化に恵まれた4つの世界遺産がある国

中国とインドに挟まれ、長い歴史を育んできたネパールは、両方の国の文化や宗教の影響を受けています。
世界遺産も全部で4つあり、宗教色の強い文化遺産と、標高の高いヒマラヤ山脈の雄大な自然と熱帯雨林の生命力に満ちた2つの表情を持つ自然遺産が楽しめます。

ネパールの世界遺産

  • サガルマータ国立公園
  • チトワン国立公園
  • カトマンズ盆地
  • 仏陀の誕生地ルンビニ

サガルマータ国立公園とチトワン国立公園は世界自然遺産

世界自然遺産のうちの1つサガルマータ国立公園は、ヒマラヤ山脈のなかにある国立公園。
めずらしい動植物の宝庫です。

チトワン国立公園は、首都カトマンズから飛行機で30分、ネパール南部に位置するジャングルを保護する目的で設置された自然保護公園です。
標高は50~200m ほどと低く、亜熱帯気候のエリアにあります。

カトマンズ盆地と仏陀の誕生地ルンビニは世界文化遺産

世界文化遺産のうちの1つカトマンズ盆地は、ヒマラヤ山脈に位置するカトマンズ渓谷とも呼ばれるネパール最大の盆地で、標高1300mという高さにありますが、年中温暖な気候に恵まれています。
首都カトマンズに加え、パタン、バクタプルの3市から成り立っています。
ここは、チベットとインドを結ぶ交易の中継点のため、仏教やヒンドゥー教の聖地であり、多くの寺院や聖堂、彫刻など宗教芸術が花開いた場所。
各市の広場には王宮などもあり、今でも王族の戴冠式や即位式が行われるほか、古来の宗教的儀式を行う民族がいるなど、神秘の国の一面を垣間見ることができます。

もう一つのルンビニは、ネパールの南部タライ平原にある小さな村です。
仏教を開いた釈迦(本名・サンスクリット語:ガウタマ・シッダールタ―)が生まれたとされる地です。
仏教の八大聖地の1つで、マーヤー・デーヴィー寺院を中心に、仏教を篤く信仰し保護したアショーカ王が巡礼したときに建立された石柱、釈迦が産湯を使ったという池などが残っています。

世界遺産を巡れば、ネパールが神秘の国といわれる理由がわかります。

学校事情は変化のさなか、就学率が劇的にアップ

アジアの列強国に挟まれた立地と厳しい自然を擁する条件も手伝って、経済的には途上国であることは否めません。
とはいえ、2009年に学校改革プログラムが実施され、教育を受けることについての意識はだいぶ改善されています。

2009年実施の学校改革プログラムとは

教育制度は、1~8年生が基礎教育、9~12年生が中等教育、その後に大学学士コース以上の高等教育となります。
就学前の幼児教育も学校改革プログラムに組み込まれています。

義務教育は1~8年生まで。
政府と援助国の支援によって小学校の就学率は97.%(1~5年生、6~8年生:92.3%、どちらも2016年データ)に向上したものの、義務教育終了まで学校に通い続ける子どもは70%を切るのが現状のようです。

学校は国立と私立があり、国立の学校は8年生まで授業料は無料、10年生まで教科書は無料となっています。
しかし、国立でも文房具などは自費でそろえる必要があり、こうした負担から学校へ行けなくなったり、働き始めたりする子どもたちが多くいます。

就学率や継続率、進学率は、都市部と村落部でも大きく差があり、都市部の裕福な家庭は高等教育まで受ける子どもが多く、海外の大学などに留学する人も年々増えています。
また、この教育格差はそのまま仕事の格差につながっています。

小学校1年生から英語で授業を実施

授業は国語はネパール語で行われますが、他の授業は英語で行われます。
そのためきちんと学校に行っている子どもは、小学生のころから英語がペラペラです。
外国で働くネパール人が多いのは、こうした語学教育の影響もあるようです。

在留ネパール人はここ10年で6倍に

日本人の人口は減少の一途をたどっている日本ですが、在留している外国人は増え続けています。
もっとも多く在留しているのは中国人ですが、増加率が高いのはベトナム人やインドネシア人、ネパール人といった国の人たちです。

働く資格を持ったネパール人が急増

日本に在留しているネパール人は、2019年6月のデータで9万2804人です。
2009年の時点で1万4745人ですから6倍強と増加率の高さはベトナム人、インドネシア人に次いで3番目の勢いとなっています。

中長期の在留資格(ビザ)を取得している人が大半で、働ける在留資格を取得している人も多くいます。

在留資格でもっとも多いのは留学

在留ネパール人が持っている在留資格(ビザ)でもっとも多いのは「留学」で、2万8268人です。
大学や大学院、専門学校などで学ぶことが目的なので、自国で入学に必要な高等教育課程を修了していなければなりません。
日本語が授業に必要なほど話せない場合は、留学ビザが取得できる日本語学校で日本語を学んだあと、大学などへ進学することになります。

留学生は、「資格外活動」の許可を取ることによって、勉強の妨げにならない程度の時間、アルバイトが可能になります。

働ける在留資格でもっとも多い就業ビザは「技能」

ネパール人が知識や経験に基づいて取得している就業ビザでもっとも多いのは、「技能」で、1万2639人す。
これは調理師や金属加工職、スポーツ指導、ソムリエなど、「特殊な分野に属する熟練した技能に従事する活動」に従事できる在留資格です。
カレーなどネパール・インド料理店を経営したり、働いていたりするネパール人が増えています。

3番目に多いのが「技術・自分知識・国際業務」カテゴリーの就業ビザで、1万1148人です。
企業で働く外国人の多くが取得する就業ビザで、文系なら営業、財務、人事、総務、企画、通訳翻訳、語学教師、デザイナー、理系ならシステムエンジニア、プログラマー、設計、生産技術などの職種が挙げられます。

日本の企業において戦力として働ける就業ビザを取得している人が多くいるのです。

ネパール人の仕事観は?

ネパールは、現在では廃止されていますが、もともとカースト制度があった国です。
最近は、あまり気にしない若者も増えているようですが、現実的な場面では、カーストの名残を感じることがあるようです。
例えば、向上心です。
カーストは、自分の努力で変えられるものではないため、受け入れるしかありません。
長年そうした状況に置かれてきたせいか、向上しようとする気持ちが薄い人が多いようです。

それ以外の特徴としては、明るく、人付き合いが良く、おしゃべりしたり、親しい人と一緒に食事したりといったことが好きです。
時間にルーズなことも特徴で、約束の時間を守ることや、時間を守ることが大切といった概念はあまりないようです。

仕事は、向上心があまり見えなかったり、時間にルーズだったりといった特徴から怠けているように見られがちですが、外国で働いているネパール人はその国の事情を理解して働いているので、それなりの働き方をしている人が多いです。

企業の戦力としての期待値は?

長く日本に住んで勉強をしていたり、働いている実績があったりするネパール人は、日本人の文化や企業の事情などに理解を示し、日本の文化を尊重した働き方をする人が多いです。
海外で学んだり、働いたりするには、その国の働き方を理解する柔軟性も必要なので、そういう点でも期待が持てます。

またネパールは、国内では十分な仕事がないため、海外で働いて家族に仕送りをしたりする人が多い現実もあります。
なんと1日1500人の若者が海外へ旅立っているとか。
その結果、ネパールのGDPは、3割が外貨でまかなわれています。
海外で働くネパール人は、家族の期待を背負っている場合もあるのです。

長く日本で経験を積んでいる留学生などは、日本語が話せるのはもちろん、文化への理解も深い人が多いもの。
日本に留学に来て、そのまま新卒で就職しようと考える留学生などは、今後に期待が持てる人材といえそうです。

ネパール人を採用するなら知っておきたい情報まとめ

ネパールは、中国とインドに挟まれた場所にあるヒマラヤ山脈を抱くと同時に、宗教色の濃い世界遺産が残る、神秘の国でもあります。

経済的には発展途上にあり、国内には十分な仕事がありません。
そのため、1日1500人が出国していくといわれるほど、海外で働く人が多いもの。
日本にも多くの人が働ける資格である就業ビザを取得して在留しています。

ここ10年で6倍の人数が日本に在留しているネパール人は、今後ますます増えていくことが予想されます。

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高度な専門教育を受けた人材は、決して日本人に引けを取りません。

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