企業向けコラム

【企業向け】インド人を採用する際に知っておきたい基本の情報

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インド人の採用での注意点

「会社を将来的に大きくしたい」とか「世界レベルでビジネスを展開したい」などと考えたとき、優秀な人材の採用が何よりも大切になります。
とはいえ、日本は人手不足、優秀な人材は奪い合いの状況です。

そこで期待されるのが外国人人材の採用です。
英語が話せて理系にも強いと評判のインド人を採用するなら、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

インド人を採用するために知っておきたい基本の情報

国際的にビジネスを展開したいときに欠かせない英語力や、ビジネスを成長させていくために必要な論理的な思考力。
インドの人たちは、ビジネスパーソンにとって必要不可欠な力を持っていると評判です。
その力はどうやって培っているのか、インドの人が持つ背景から確認してみましょう。

日本の8倍以上の国土を持つインド

インドは、南アジアに位置し、日本の8.8倍、世界で7番の広さの国土を持つ国。
世界第2位の人口を有する多民族国家です。

パキスタン、中国、ネパール、ブータン、ミャンマー、バングラデシュと国境を接し、西はアラビア海、東はベンガル湾に面しています。
現在のインドはユーラシア大陸の一部ですが、もともとは独立した存在でした。
他の大陸から分裂し、長い年月をかけて移動、ユーラシア大陸にぶつかって、現在の形となったと考えられています。
この衝突によってヒマラヤ山脈ができ、世界最高峰の峰々が誕生したのです。

また、歴史の教科書で誰もが読んだ記憶のあるインダス文明は、北東部を流れるインダス川流域で育まれた文明です。

地域によって異なる気候

南北に距離があり、ヒマラヤ山脈の山岳地域からインド洋に面した南端まで地形的にも変化に富んでいるインドは、場所によって気候にも差があります。

大きく分けて雨季・乾季・暑季の3種類

山岳地域を除くと、インドのイメージは、暑い国です。
モンスーンの影響があり、その気候は雨季と乾季、暑季の3種類に分けられます。

雨季は6月~9月頃まで。
1日中雨が降り続けるのではなく、1日のうち1時間くらいにまとまった量の雨が降ります。
西海岸は7月頃から雨季に入り、南東地方は10月~12月の終わりまでが雨季になります。

乾季は、10月~3月頃まで。
晴天が続き、雨はほとんど降らず、気温も比較的落ち着く季節です。
東部や南部では12月~1月が過ごしやすくなりますが、北部は朝夕冷え込み、セーターや上着が必要になります。

暑季は、4月~6月頃まで。
気温がどんどん上がる季節です。
地域によっては50℃以上になることも。
首都であるデリーも45℃を超えることもあるので、注意が必要です。

多彩な宗教や民族、多様性を認める多民族国家

インドの現在の人口は、約13億人で世界第2位。
トップは中国ですが、2027年頃にはインドが中国を上回り、1位となると言われています。
広大な土地にはたくさんの民族が暮らし、インドアーリア族が72%、ドラビダ族が25%、ほかにもモンゴロイド族をはじめ、先住民族がたくさんいて、461の民族が指定部族と認定され、合わせると600以上の民族がいると言われています。

公用語はヒンドゥー語と英語ですが、言語もたくさんあり、サンスクリット語を含めて17の言語が公認され、地域によって1000を超える言語があると言われています。

宗教も数多く、ヒンドゥー教徒が79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%、シーク教や拝火教を信仰する人たちもいます。
各宗教にまつわる寺院や施設も豊富、世界的な文化遺産もたくさんあり、インドを訪れると、宗教と切っても切れない壮大な歴史が感じられるはずです。

理系に強いインド人、その理由とは?

日本でも一時期話題になったのがインドの計算法です。
二桁以上の計算も暗算でできるというもの。
ところがインドにある計算方法は日本で有名になったもの以外にもいろいろあり、それらの方法は昔から口伝えで受け継がれてきているそうなのです。

しかも、得意なのは計算だけではありません。

ゼロの概念を発見したインド人

インド人は、数字のゼロや十進法、桁といったものの概念を発見するなど、もともと論理的な思考に優れていると言われています。
実際、数学教育は高レベルで、答えを導き出すプロセスが重視され、入試の問題でも法則を記述させる証明問題がより多く出題されています。
幼いうちからスタートするので学ぶ範囲も広く、時間もたっぷりかけて行われます。
一例としては、プログラミングやソフトウエアアプリケーション、インターネットやICT環境の活用なども数学の一部と位置付けられ、公立学校の3年生から授業に組み込まれています。
その結果、変化の速い情報化社会に対応できる資質と能力が身につくのです。

語学も3言語が当たり前

イギリスの支配下に長い間あったインドは、その影響もあって英語が公用語の一つになっています。
現在の学校制度で英語教育が行われるのは初等・中等教育の年代では私立学校だけですが、大学など高等教育を受ける場合、授業は英語で行われるので、英語を身に着けていないと大学で学ぶことができません。

英語ができないと仕事を選ぶことができないので、中間層以上の家庭では子どもを私立学校に通わせ、幼児教育から一貫した英語教育を受けさせるのが通常です。

また、地域によって言語に違いもあるので、住んでいる場所によって子どもたちは3言語を操ることになります。

インドの教育制度

インドの憲法では、15歳までが義務教育の期間と定められていて、すべての国民は等しく教育を受けることができるとされています。
実際の就学率は90%を超えていますが、初等学校を卒業する子どもは80%強となります。
とはいえ、州や地域、また男女によって大きく異なることは否めません。

就学前教育は3歳~6歳。
これは義務ではありません。

初等教育は6歳~14歳の8年間で、義務教育となっています。
中等教育は14歳~8歳の4年間で、後半の2年間は普通教育と職業訓練教育に分かれます。
各中等学校修了試験に高得点で合格することは重要です。
また、14歳からは農業、ビジネス、商業といった分野で職業教育の受講が可能になります。

高等教育は英語が教育用語

一般的な大学は3年制です。
3年間の学士課程を修了し、学士号を取得した学生が、その後2年間の修士課程へと進め、修士号を取得した学生が2年間の博士課程へと進めます。

多民族国家を背景に多様性を受け入れる柔軟な姿勢

インド人は、論理的な思考と語学とともに、ディスカッションする能力にも磨きをかける教育が行われています。
授業のなかで教師は常に問いかけ、生徒は間髪入れずに発言することが繰り返されます。

多民族国家のインドでは、言語から異なり、文化や価値観などさまざまな違いがあります。
意見を戦わせながら、多様性を受け入れ、関係を構築していく必要があるからです。
これがプレゼンテーションの能力につながっています、

トータルした能力開発がビジネスの場でインド人が重用される理由になっています。

カースト制度は法律で禁止に

インドといえば、特徴的なのが社会身分制度であるカースト制度があったことです。
カースト制度のもっとも特徴的な点は、職業を選ぶことができないこと。
親の職業をそのまま子どもが受け継ぎます。
これは、1950年に制定されたインド憲法で禁止され、現在は制度上は、ないものとなっているのです。

カーストの差が貧富の差ではない現在

現在もカースト制度による差別や人権無視が続いているのが実情です。
とはいえ、そこに捉われない人たちが増えていることも事実です。
実際、貧富の差はカーストに関係なくなり、下位カーストでも豊かな人もいれば高位カーストでも貧しい人がいるという状況です。

留保制度で下位カーストの人にもチャンスが

下位カーストの人たちが下克上を果たした背景には、留保制度があります。
これは、特定のグループに対して、教育の場であれば、高等教育機関への入学に当たって特別な枠を設けたり、仕事の機会であれば、公務員や議席において枠を設けたりするものです。

これは憲法制定下で採用された制度で、指定のカースト及び指定の部族に対して運用されています。

この制度を利用することで下位カーストの人でも学ぶ機会を得たり、働く機会を得たりするようになったのです。

IT関連はカーストの縛りを受けない仕事

留保制度に加えて、インド人がIT関連の仕事に積極的な理由は、カースト制度が定められたころにはなかった仕事だからです。
つまりカーストに関係なく誰でも自由に選ぶことができる仕事なのです。
カーストに捉われていた人にしてみれば、これもまたチャンスです。
留保制度で勉強する機会を得て、能力を身に着けた人が積極的にIT業界に進んでいると言われています。

インド人の仕事観、採用するメリットとデメリットは

論理的な思考を持ち、高いプレゼンテーション能力でビジネスを動かすインド人。
最近は、世界の企業で引っ張りだこで、特にIT業界での活躍が目立ち、大企業のCEOに就く人も少なくありません。

そんなインド人は、どんな仕事観を持っているのでしょうか?
また、採用した場合のメリットやデメリットはどんなことがあるのでしょうか?

インド人が仕事をするうえで重視するもの

インド人が仕事の上で重視するものは、自分自身のキャリアップと高い給料です。
高給を得るためにスキルを向上させることを第一に考えます。
そういう意味では、良い仕事をして高給を得る努力は惜しみません。

また、個人主義で日本で重要視されるビジネスマナーなどには重きを置いていません。
そのためメールなども、挨拶抜きで端的に内容だけを伝えてくるといったこともあります。

とはいえ、プレゼン力を含めて対話を大切にし、コンセンサスを得る能力にたけているので、対立したり、わだかまりを残すようなことはあまりありません。
基本的に社内の人間関係は大切にし、コミュニケーションを深める努力は惜しみません。

起業家精神が旺盛

個人主義的な仕事観を持っていることから、起業家精神も旺盛です。
シリコンバレーで起業家として注目を集めたインド出身者は数多くいます。

また、世界的に躍進しているインド経済を追い風に投資家として活動している人もいます。

語学力と論理的な思考力を武器に世界を舞台に活躍する人が増えています。

時間にルーズだけどせっかち

時間については、割とルーズだと思った方がいいようです。
納期などもいつまでといったところで、それを守らなくても気にしないところがあります。
時間的には余裕をもって考えた方がいいようです。

しかし、企業同士のビジネス上の取引などについて、日本的に長い時間をかけて検討して、答えをずるずると出さないということはありません。
「やる」「やらない」といった結論は、スピーディに出し、どんどんビジネスを進めることを良しとします。
そのため、決断に時間のかかる日本の企業との取引を嫌うビジネスパーソンも出現してきています。

日本にいるインド人の目的は?

現在、日本にはたくさんの外国人が在留しています。
なかには、インド人もいます。
その数は、2019年6月現在のデータで3万7933人。
働ける就業ビザを取得して滞在している人もたくさんいます。

もっとも多い就業ビザはやはり「技術・人文知識・国際業務」で8592人ほど。
この就業ビザを取得している人は、一般企業で営業や貿易などの事務職、通訳、翻訳、デザイナー、理系ならSEなどのコンピュータ関連の仕事、エンジニアといった仕事につけます。
理系が得意なインド人の人にうってつけの内容です。

次に多いのが「技能」で、5422人です。
これは、外国料理の調理師やソムリエ、貴金属の加工職人といった仕事が可能です。
飲食店を経営する人も多くいます。

インドの人にとって日本は、インフラが整っていて暮らしやすい社会です。
一方で日本にとってインド人は、IT人材が不足していることもあって、そのスキルと能力に大きな魅力を感じています。
利害は一致するのですから、インドの人も仕事に見合った給与が受け取れれば日本で暮らし、働くことは悪くない選択といえそうです。

ただし、文化の違いがデメリットに通じることはあるので、お互いの文化を尊重したり、話し合いを多く持つなどして、理解を深めながら仕事を進めていく必要があります。

インド人の採用についてまとめ

インドといえば、宗教色が色濃く、古い伝統に支配されているイメージがあります。
ところが実際は、世界でも指折りのレベルの高い教育を受け、多くの人がIT業界など理数系の仕事に就いています。

カースト制度に支配されない若い世代が育ち始め、貧富の差はあっても多くの人が学ぶ機会を得ています。
ビジネスにも積極的な人が多く、組織のなかで力を発揮する人、自ら起業する人、さまざまいます。

また、多民族国家のなかで価値観の違う人たちを相手に自分の意思を伝えることとや、人の意見を聞くことの両方を経験し、多様性を尊重する育ち方をしている人が多いのも特徴です。

同じ企業で働くには、そうした文化を理解する必要がありますが、歩み寄る努力をすれば、お互いにとってメリットのある働き方ができる相手といえるでしょう。

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